戦争の間
この部屋は、1878年に建造が始まり、1686年に完成したといい、装飾は「オランダ戦争(1672-1678年)での軍事的勝利をテーマ」としているそうだが、大理石の壁に嵌め込まれたレリーフ「敵を踏みしだく馬上のルイ14世」(コワズヴォックス作)に目が引かれた。レリーフの上部に2体の「名声の女神」の彫刻、下部の両側に2体の「鎖につながれた奴隷」の彫刻(いずれも金メッキ仕上げ)が飾られていた。
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「敵を踏みしだく馬上のルイ14世」コワズヴォックス作 しっくい |
レリーフの下部には、「王のこれからの歴史を書くクリオ」というレリーフが施されていた。クリオClioは、ギリシャ神話に出てくる歴史の女神だそうだ。
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「王のこれからの歴史を書くクリオ」 |
窓から外を眺めると、広い庭園が広がっていた。手前に、2つの「水花壇」が、その先の深い木立ちを2分するかのように大運河が見えた。
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北側の「水庭園」 |
鏡の回廊
全長75mの回廊で、北翼の戦争の間と南翼の平和の間をつないでいる。西側(写真左側)は、鏡を貼りつけた壁と庭園に面した窓が続いている。東側(写真右側)は、鏡を貼りつけた壁と彫刻を収めた窪みが続いていた。天井画が続き、シャンデリアが吊りさがっていた。廊下には、金メッキを施した高い燭台や彫刻が配されていた。
もっともよく知られたところで、現代では、第1次世界大戦後のヴェルサイユ条約の署名がここで行われた。
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鏡の間(回廊) |
平和の間
部屋の隅、窓側と壁側に、不思議な壺2個が配されていた。壁側は馬の1本脚の人物らが抱擁する像が彫りこまれ、窓側は不思議な人物の顔が彫り込まれていた。
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大きな壺1 |
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大きな壺2 |
再び鏡の間を通って、「王のアパルトマン(居室)」と呼ばれる、鏡の間の内側の「閣議の間」、「王の寝室」、「牛眼の間」、南翼の「第一控えの間」、「衛兵の間」、「王のアパルトマンに通じるロッジア」、「大理石の階段」に進んだ。
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