2017年6月発行の「展覧簡訊」(Exhibition News)を手引きにして、いくつかの展示室を見学したが、次の二つの展示を紹介する。
(1)中国古代仏造像(4階、2号中央大庁)
「前言」によれば、仏教は、紀元前6世紀、古代インドに生まれた。ガンダーラに興った仏教彫刻はヘレニズムの影響を受けていて、紀元1世紀に中国に伝播した。主題、素材、技術は時と所に応じて変化し、唐、明、宋、明を通して山西省やチベットにおいて仏像が彫られたという。
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鎏金銅観音立像 清代(1644~1911年) |
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鎏金銅緑度母坐像 清代(1644~1911年) |
【余談】緑度母とは、チベット語でグリーンターラと言うそうだ。
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鎏金銅菩薩坐像 清代(1644~1911年) |
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彩絵木彫観音菩薩頭増 宋(960~1279年) |
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彩絵木彫観音菩薩坐像 宋(960~1279年) |
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石彫菩薩頭像 唐(618~970年)山西・太源、天竜山石窟第18窟 |
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石彫佛菩薩堂 北斉(550~577年) |
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銅普賢菩薩座像 明 正徳(1506-1521年) |
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銅文殊菩薩坐像 明 正徳(1506-1521年) |
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石堀菩薩坐像 唐(618~907年) 山西太源天流山石窟第21窟 |
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龍金銅緑度母坐像 |
日本や韓国の仏教は、中国から伝来し定着・布教は広まったとされる。中国の仏像を見ていて、そうした伝来の流れを読み取ることは素人には難しいが、違いは明らかに見て取れる。先週、奈良・大仏殿や興福寺、元興寺、京都・東寺の諸仏像を拝観した時に強く感じた。
次回は、「中国古代陶器」(4階、北17室)を紹介する。