2017年8月15日火曜日

独仏伊一人旅(40) 6月4日(土)午前 バチカン美術館(1)ピオ・クレメンティーノ美術館

ピオ・クレメンティーノ美術館 Museo Pio Clementino

1.ミューズの間

トンマーゾ・コンガ作「ムーサたちの天井画」(フレスコ画) 

ムーサmusa古代ギリシャで文芸を司る女神、英語muse。ムーサたちを主宰するのはアポロン。
ムーサたちの天井画
2.円形の間 La sala Rotonda

 ここで見て印象に残った赤大理石の巨大な水盤、彫像が取り囲んでいた。
赤大理石の水盤
 見事な円形の天井
円形の天井
 3.ギリシャ十字の間 LA sara a Gcoce Greca
 
ここには、赤大理石で創られた二つの棺が展示されていた。コンスタンティヌス帝(一世、272‐337年)の母と娘の棺だそうだ。
コンスタンティヌス帝の母ヘレナの棺 赤大理石
4.八角形の庭 Cortile Ottagono del Museo Pio Clementino

庭の周り、八角形に設けられた各ガビネット(キャビネット)に彫像が展示されていた。「ラオコーン」や「眠れるアリアドネ」など良く知られた彫像に気づかなかったのは残念だった。
八角形の庭
 (1)ウェヌス・フェリクス

前4世紀のギリシャの彫刻家プラクシテレス(紀元前395‐330)作「クニドスのアフロディテ」の紀元2世紀ローマ時代の複製だそうだ。
ウェヌス・フェリクス
【余談】オリジナルの彫像はこの彫刻家の最も有名な作品とされ、実物大の女性のヌード像はこれが最初のもので、右手で陰部を隠しているのが特徴。恥じらいのヴィーナス(Venus Pudica)型とも呼ばれるそうだ。

(2)ベルヴェデーレのアポロ L'Apoiio del Belvedere

前4世紀ギリシャ彫刻の紀元2世紀ローマ時代の複製だそうだ。
ベルヴェデーレのアポロン
(3)川の神(アルノ) Divinita fluviale(Arno)

ヘレニズム彫刻のハドリアヌス帝(第14代ローマ皇帝、76-138年)時代の複製。
チグリス川
【余談】説明文(英文)には、手前の水槽らしきものは紀元170‐180年ごろのハドリアヌス帝のころに遡ることができる石棺である、彫像はルネッサンス期の職人の手で修理・修復された、右手の花瓶(あるいは壺)Vaseの上に小さなライオンの頭が載っていたことがある、「チグリス川」と呼ばれる由来などが記されていた。ちなみに、アルノ川はヴェネティアを流れるアルノ川のこと。
ある人のブログによれば、発見されたときには、右腕と左手が欠けていたそうだ。また、別の人のブログでは、日本人のガイドに教えてもらった話として、右手に持つ壺の中を除くとライオンの口が彫られているという。

(4)アポクシュオメノス Apoxyomenos

前4世紀ギリシャのブロンズ彫刻の紀元1世紀ローマ時代の複製だそうだ。アスリートが体についた汗や油をかきとる姿を現しているという。
アポクシュオメノス

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