2016年12月17日土曜日

仏独伊一人旅(20) 5月31日(火)午前 オルセー美術館の彫刻

1.蛇に咬まれた女 Femme piquee par un serpent オーギュスト・クレサンジェ(1814-1883)

中央通路を進み始めて驚くべき彫刻に出会った。1847年のサロンに出品され、「エロティックなフォルムで物議をかもした」ということだ。
蛇に咬まれた女 Femme piquee par un serpent 1847年
2.14歳の踊り子 Petite Danseue de Quatorze Ans エドガー・ドガ Edgar Degas

画家が制作した彫刻の一つ、この彫刻の1体目は、1881年、印象派展で展示されたろう制であるが、本作品は鋳造されたものである。
14歳の踊り子 Petite Danseue de Quatorze Ans エドガー・ドガ 1921-1931年鋳造
【余談】 2009年、ロンドンで行われたササビーズの競売で、アジア人のコレクターが1326万ポンドで落札したという。

3.地獄の門 La Porte de L'enfer オーギュスト・ロダン(1840-1917) 

巨大な彫刻である。オルセー美術館の前身「装飾美術館」用にロダンへ依頼されたが、計画が変更されたため、自力で完成させたと言われる。複製された門が7つあるそうで、そのうちの2つが上野と静岡にある。
地獄の門 オーギュスト・ロダン 1880-1890年 635×400×94 石膏
4.ウゴリーノ Ugolin  オーギュスト・ロダン

この彫刻は、ダンテの「神曲」地獄編に由来するそうで、恐ろしい物語があるようだ。
ウゴリーノUgolin オーギュスト・ロダン 1906年 石膏
5.壮年L'Age mur カミーユ・クローデルCamille Claudel(1864-1943)

ロダンの愛人であったという人の作品だ。
壮年L'Age mur カミーユ・クローデル 1895-1902年 ブロンズ
【余談】 「見学案内」(日本語版)には、「二人の女性の間で引き裂かれた男、ロダン。二人のうち、年上の方が勝った。永遠の恋人で将来の妻ローズである。カミーユ・クローデルは哀願者、捨てられた愛人のように自己を描き、・・・」とある。制作は、作者が31-38歳のときである。彼女は、その後、悲劇的な人生を歩んだようだ。※将来は、生涯の誤訳か誤植か。

6.奈落の底 L'Abime Just Becquet(1829-1907年)

何とも凄まじい印象を与える彫刻だ。見た時は、ドキッとした。
奈落の底L'Abime ジュス・ベケット 1901年 大理石
7.スチュムパリデス湖の鳥を仕留めるヘラクレス Herakles archer,ou Herakles tue les oiseaux du lac Ttymphale アントワーヌ・ブールデル(1861-1929)

「1910年のサロンで紹介された作品は、批評家を唖然とさせた。」という。
スチュムパリデス湖の鳥を仕留めるヘラクレス
Herakles archer,ou Herakles tue les oiseaux du lac Ttymphale
アントワーヌ・ブールデル 1906-1909年 ブロンズ
8.歩く人 L'Homme qui marche オーギュスト・ロダン
歩く人L'Homme qui marche オーギュスト・ロダン 1907-1910年 ブロンズ

ここらあたりで、彫刻から絵画に移ろうと思う。

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