2016年7月27日水曜日

独仏伊一人旅(3) 5月27日(金) 午前

時々目が覚め、ぐっすり眠ったとは言えないような状態だったが、5時すぎに起床した。窓の外を覗くと小雨が降っていた。前夜、息子に託した荷物の中に傘を入れておいたままにしていたことに気づいたが、すでに遅しであった。

マイン川まで散歩したいと思っていたが、あきらめてレストランへ向かった。先客が一人だけで静かだった。しっかり食べておこうと、あれこれに手をつけた。

今日の予定は、午前中はケルン大聖堂ほか、昼にボンへ移動し、午後市内、とくに西ドイツ時代の政府や議会の跡を訪ねる計画であった。夕刻、ボンからハイデルベルグへ移動し、同駅で息子と再会することにしていた。
シュタイゲンベルガーメトロポリタン ホテルの玄関
ホテルをチェックアウトし、外へ出ると幸いなことに雨はやんでいた。横断歩道を渡り、フランクフルト中央駅構内に入った。列車の発車までしばらく時間があったので、構内を散歩した。乗る列車ICE811はフランクフルト駅8:10、ケルン・メッセ駅9:14着であった。8時を過ぎ、7番ホームに入線した。
DB ICE811 フランクフルト中央駅
車内は、ブルーの座席、テーブルを挟んで対面する席と1方向の席があった。私の座席は、2等25号車、窓側32番でした。因みに料金は49.5€(予約料4.5€を含む)でした。
2等車の車内風景
【余談】 今回の旅では、ドイツ国内(フランクフルト~ケルン、ボン~ハイデルベルグ、シュツッツガルト~パリ)は、ドイツ鉄道DBで移動する計画であることから、”DBバーンカード25を39€で購入した。このカードには、所定の料金が25%引きとなる特典がある。そこで、3回の利用で、元が取れる(39€以上節約できる)と考えて購入した。すべてインターネットで購入し、クレジットカードで決済した。

さて、列車は定刻に発車し、9:14ケルン・メッセ駅に到着した。ICEらしく高速で、車内の掲示では300km/h近いスピードで走っていた。駅前に出たが、人の姿がほとんど見られず、周りを見ても、大聖堂らしい建物は見当たらなかった。駅の案内所の戻り、大聖堂はどこかと片言の英語で聞くと、もう一つ先のケルン中央駅らしいことが分かった。そもそもチケットを購入するときに間違っていたのだ。
ケルンメッセ駅 人通りが極端に少なかった
到着したホームとは別のホームで普通列車を待った。若い人が私の様子を見て、このホームで待つように助けてくれた。ほどなく到着した列車に乗り、ライン川にかかる鉄橋を渡ると、ケルン中央駅だった。

【余談】 後から気づいたことだが、ケルン・メッセ駅からライン川にかかるHohenzolern Bruckeホーエンツォレルン橋を渡って大聖堂に行くことができた。ケルンガイドの地図を良く見るとそのルートが示されていた。大聖堂の姿を良く見る、そしてライン川を歩いて渡るという絶好の機会を見逃してしまい、惜しいことをした、残念だ。

2016年7月25日月曜日

独仏伊一人旅(2) 5月26日(木)夕刻

羽田空港を11時30分過ぎに離陸したANA機はほぼ予定時刻にフランクフルト空港に着陸した。機内から第2ターミナルビルに入り、長い通路を通って荷物受け取り場に至った。しばらくして荷物ができた。入国チェックは、何泊するかのほか、ドイツ以外にどこ行くかと聞かれた。フランス、イタリアと答えると、幸運を祈るというような言葉があったように思う。

出口をでると、息子が声をかけてくれた。彼は、昨年秋から勤務先の研修生として在ドイツの関係会社へ来ていた。駐車場までまた長い通路を歩いて辿り着いた。

空港からフランクフルト中央駅前のホテル・シュタイゲンベルガーメトロポリタンまでさほど時間はかからなかった。チェックインしてから、彼の案内で街中へ出かけた。
フランクフルト駅正面
駅前からトラムに乗り中心部へ向かった。3つ目のヴィリー・ブラント広場で降りて、レーマー広場へ歩いた。古い時代を感じさせる建物に囲まれた中央のオベリスクの周りでは、様々な人々が休んでいた。
ㇾ―マー広場
マイン川に出て、鉄の橋Eiserner Stegを渡り、左岸を少し歩いた。そしてアルテ橋Alte Brückeを渡り、元の中央駅側に戻った。
マイン川にかかる鉄の橋Eiserner Stegから 東方向に欧州中央銀行新本店
やや涼しく感じられるなか、画廊が並ぶ通りを過ぎ、大聖堂Kaiserdom St. Bartholomäus
に至った。内部は外観から想像できなかったほど高い天井で、落ち着いた雰囲気であった。
大聖堂の内陣
さらに歩いて、モダン・アート美術館を通り過ぎ、ゲーテハウスに向かった。入り口に着いたが、すでに開館時間が過ぎていた。隣接の空き地から、建物の倒壊を防ぐため補強されている様子が見られた。

ヴィリー・ブラント広場で中央駅に向かって行くと、欧州中央銀行ECBのシンボルマークに出会った。広場の南側は、オペラ座であった。
欧州中央銀行ECBのシンボルマーク 後方は旧本店があったユーロタワー
駅構内のレストランで軽い夕食をとってから、ホテルに戻り、彼から旅行中の注意やアドバイスを受けた。4月末に一時帰国した折に会っていたが、しっかり地に足をつけて歩んでいる様子がうかがえ、安心した。翌日、DBハイデルブルグ駅で再会する手はずを確認してから、自宅へ戻る彼を見送った。

【余談】 荷物から傘を取り出さずに彼に預けたため、翌日はにわか雨に見舞われたとき、止むまで待つなど時間をロスすることになった。

シャワーを浴び、翌日の行程を確認してから、休んだ。

2016年7月16日土曜日

独仏伊一人旅(1) 新たな旅に出かける

さる5月26日、昨年のドイツ・ポーランド一人旅(55)を書き終えてから、新たな旅に出かけました。
今回の旅のテーマは、(1)昨年度を引きついだ第二次世界大戦の跡を訪ねること(ニュルンベルグ、ボン、ノルマンディ上陸海岸)、(2)古代世界を訪ねること(ローマ・アッピア街道)、(3)パリとローマの定番の観光地を訪ねることなどです。

残念なことに、天候に恵まれませんでした。ドイツので訪問先フランクフルト、ケルン、ボン、ニュルンベルグなどで、また、フランスでの訪問先では、パリを始め、ベルサイユやノルマンディ上陸海岸でも、曇り又は雨で、気温が低く、体調を崩してしまいました。傘やセーターを用意していましたが、冬支度が必要なほどでした。パリでは、セーヌ河が増水したためバスビュスBatobus(エッフェル塔の足元イエナ橋とノートルダム寺院があるシテ島の間を往復している)が運行中止となり、乗船できませんでした。

こうした良くなかったこともありましたが、例えば、パリからローマへ空路を移動する途中、アルプスの山頂らしき姿を遠望できるのではないかと期待していましたが、その通り眺めることができました。
このあとも、期待以上の場面に出会うことがいくつもありました。見て撮った写真を使い、拙い文を書き綴っていきます。理解や認識不足が多々あることと思います。ご寛恕とともに、ご愛読をお願いします。
アルプスの山頂群 6月3日(金)エア・フランス機から