Versailles Chantiers駅 |
メトロ・オペラ駅に着いたのは8時前、一旦ホテルに戻り着替えてからオペラ・ガル二エに向かった。お客の姿はなく、すでに入場済だった。案内の男に導かれて4階に上り、席についた。
上演されていたのは「リア王King Lear」。このタイトルに興味を引かれてチケットを入手した。シェークスピアの良く知られたこの悲劇は、1605年下半期から1606年の間にドラマとして初演されたというが、オペラとして作曲されたのは、1978年、アリベルト・ライマンによってで、非常に新しいことが分かった。従って、古典風ではなく、現代風に作られていた。
ドイツ語の上演であったためか、舞台上部にフランス語と英語の字幕が映されていた。恥ずかしいことながら、ストーリーがどのように進んでいるか、いま何の歌が歌われ、演じられているのかさっぱりわからないまま、激しい言葉と演技の展開、オーケストラの演奏に目と耳が引き付けられた。
場内風景
幕間の場内(1) |
幕間の風景(2) |
天井画「夢の花束」シャガール 1964年 |
主演した男性歌手は、レイア王がバリトンのほか、バリトンバス、テノール、カウンタテノール、女性歌手は3人ともソプラノで、11人の衣装をみればわかるように、全く現代風オペラであった。リア王に扮したバリトンは、ボー・スコバスBo Skovhus(54歳)、デンマーク人だそうだ。
外へ出ると、雨が降っていた。遅い夕食をパリ初日に入ったレストランで食べてから、ホテルに戻った。今夜は、ヴェルサイユ宮殿と庭園での歩き疲れで、早く眠れそうだ。明日は、パリ最後の日、ノルマンディ上陸海岸を訪ねる予定、天気の回復を祈った。
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