Das Reichstagsgebaude(国会ビル)の前にブレハブがあり、そこでバスポートと予約券を確かめられた上、身体と手荷物の検査を受けました。問題なく、パスすると入館証が渡されました。それを首から吊るし、十人あまりが議事堂の玄関から中へ入りました。中年女性のガイドが出迎え、案内してくれました。
壁の落書き |
続いて、国会ビルの歴史を紹介している部屋に進みました。そこには、1933年の火災事件を始め、ヒットラーを指導者とする新たな政治体制に関する当時の新聞や遺物が展示されていました中で、不思議な構造物と置物が目につきました。
地下の秘密通路? |
レターボックス? |
一つ一つの箱には、議員の氏名、政党名、在任時期(若しくは期間)を記したカードが貼り付けられ、いずれも1918年から1933年までのいわゆるワイマール共和政期のものと思われました。箱の表面に、錆が浮き出ていて時間の経過が感じられました。
【余談】 ご存知のように、ドイツは、第1次大戦で敗戦した後、帝政から共和政に替わりました。前記の小冊子(42頁)によれば、1918年11月8日、Philipp Scheidemann(フィリップ シャイデマン)という人が、皇帝ウィルヘルムⅡ世の退位後に、国会ビルの窓からdie Republik(共和国)を宣言したと記されています。
しかし、このワイマール共和政は長く続かず、Adolf Hitler(アドルフ ヒットラー)が権力を握って間もない1933年2月27日、国会が火災に見舞われ、ドイツにおける議会民主主義の終焉を象徴するとともに政敵を追及する口実に使われたとも書かれています。
この小冊子は、ドイツ語版以外に各国版が無料で配布されていたが、日本語版はありませんでしたので、英語版で読んで書きましたが、正確でないところはご寛恕いただくようお願いします。