【余談】 なぜこの裁判所が選ばれたのか、その理由として、①ニュルンベルグが党大会が開催されるなどナチスの象徴的な都市であったことのほか、②連合軍の空襲による被害が比較的に軽微であったことがあげられているそうだ。裁判所のなかで最も広かった東翼3階の法廷が改修され、600号法廷として使用された。
Memorium Nürnberger Prozesse |
現在の600号法廷(1) |
現在の600号法廷(2) |
(1)裁判所と囚人棟
中央が裁判所で、右(東)寄りに東翼の建物が見える。中央奥(裁判所の裏手)は囚人棟という。裁判所と囚人棟とは木製の歩廊で繫がっていたようだ。
全景(1945/46) |
3階の4つの窓がある部屋が改修され、600号法廷となった。米軍の兵士(MP?)が行進するなど警備の物々しさ、緊張感が漂っていて、セキュリティが重視されていたと思われる。手前右側の空き地は米軍の駐車場として使用されていた。
裁判所東翼の前景 左は米国・ジャクソン主任検事の言葉。 |
右手が判事席、これに対し左手に被告席が配置されていた。手前の演台に向かって検事が論告し、中央奥の証言台で被告や証人が意見や証言を述べたようだ。
600号法廷(改修後) |
3時半を過ぎ、記念館を出て帰ることになったが、途中、ロマンティック街道の古い町の一つ、ローテンブルグRothenburg ob der Tquberに寄っていった。