2016年10月8日土曜日

独仏伊一人旅(12) 5月28日(土)夕刻 ローテンブルグの街を歩く

ローテンブルグRothenburg ob der Tauberに着いたのは5時に近かった。城壁のくぐり戸を通り抜けると、古い中世の世界のスリップしたような街並みが続いていた。
小雨が降る中、石畳の道を行く
マルクト広場で、市庁舎の前の建物に目が引かれた。左側はホテルのようで、手前には噴水があった。右側の建物の1階は薬局で、その右隣に、ケーテ・ウォルファㇽトKäthe Wolfahrtの店があった。中へ入ると所狭しとクリスマスに因む人形を始めツリーの飾り品が並べてあり、見たこともないおとぎの国に来たようだった。
市庁舎前の建物 右側の1階は薬局・化粧品店
次いで、通りを横切り、市庁舎に隣接する建物に入っていくと、両側の扉は閉じられていて、中の様子を見ることはできなかった。通路の天井は歴史的な蒼穹(球形天井)で、地下牢も保存している博物館だったHistoriengewölte mit Staatsverlies。
不思議な通路に迷い込んだような感じがした。
通路の中ほどにアトリウムが2か所あり、その差し込む明かりに照らされた古地図を発見した。絵の下につけられた説明によれば、1537年以降の城壁に囲まれた市域を描いた古地図であることが分かった。
1537年以降の市域を記す古地図
駐車場へつながるくぐり戸を抜ける前に、城壁に上った。人がわずかにすれ違えるほどの幅の通路があり、一周することができるらしいが帰る時間を考えやめた。
城壁の通路 
【余談】 ローテンブルグは、古いドイツの街の雰囲気を残していたことから、ナチス体制のもとでも最もドイツらしいところとされていた。連合軍はそうした意味をもつ町を飛行機18機で空襲したが、雨天のため地上がよく見えず、比較的新しい地区に爆弾を落として帰還したため、主要な古い建物は被害に遭わなかったという話があるらしい。

慌ただしい街歩きであったが、帰途についた。いよいよ、明日はパリへ移動する予定だ。

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