2016年11月27日日曜日

独仏伊一人旅(18) 5月30日(月)夕刻 雨が降り続くなか、サクレー・クール寺院からムーラン・ルージュへ

メトロ2号線に乗って、アンヴェールに向かった。目的地はサクレ・クール寺院、寺院前の広場からパリ市内を眺めることが狙いだった。もっともこの日の天気では期待できないとは思ったが、もう一つの目的地に近く予約をしていたことから、変更しなかった。
メトロ2号線 Nation行き

駅に着いて地上に出ると、そこはロシュシュアール大通りで、雨が降っているにも関わらず大勢の観光客らしき人々が行き来していた。ステンケルク通りに入った。両側を土産物店が軒を連ねた通りで、しかも上り坂、モンマルトルの丘を目指しゆっくり登って行った。

登り切ったところで振り返ってみると、まるで清水坂のようだった。サクレ・クール寺院へ行くため手前の道を右の方へ進み、ケーブルカーへ向かった。

こじんまりとした駅Gare Basseで、小ぶりな"Funiculaireフニキュレール"に乗った。チケットは、メトロと共通だった。
上の駅Gare Hauteで下りるとサクレ・クール寺院の前だ。モンマルトの丘の見晴らし台のような人場で、観光客らしい人々がパリ市街を眺めていた。僕は、寺院内を拝観しながら少し休養したいと思って堂内に入った。
サクレ・クール寺院La Basilique du Sacre-Coeur de Monmartre
内陣では夕べのミサが行われていた。疲れもあってベンチに腰かけて休んでいると、司祭や信者の低い穏やかな声や歌が心地よく聞えてきた。
内陣
さほど多くない信者が司祭に導かれて祈りをささげていた。
内陣
パリ市街は雨のなかで静かに眠っているようだった。
門前の広場から見たパリ市街
地図を頼りに、ムーランルージュ【注】に向かって下りの坂道を歩き始めた。30分ほどで着くはずだったが、中華レストランでラーメンを食べたりしたので、1時間あまりかかって8時過ぎに辿り着いた。

インターネットで予約した時の情報では、入場は8時30分、開演は9時ということだった。入場までに少し時間があったので、向い側からぼんやり眺めていた。赤い風車は回っていなかった。
Moulin Louge赤い風車 レヴューFeerie妖精
開場時刻が近づくと人が並び始めた。僕も列の後に並んだ。ほどなく入場が始まり、チケットを交換し、セキュリティチェックを受けた後、階段を下りてホールへ進んだ。
BAL 入り口の踊り場 左手にショップがあった。
案内された席は舞台に向かって左手の奥だった。城内は、BGMの音や前方のディナー席の人たちが食事をしながら話をする声で賑やかだった。

席に着いてワインが運ばれてくるのを待っていたが、なかなか来なかったので、通りかかりのウエイターに声をかけて促した。運ばれてきたワインを飲みながら、まわりの様子を眺めていた。開演時刻が近づき、アナウンスがあったが、何を言っているのか分からずにいると、BGMからオーケストラの演奏に変わり、幕が開いて、レヴュー妖精Revue Ferrieが始まった。

レヴューは、プログラムによれば、「フレンチカンカン」、「海賊」、「ニシキヘビ」、「ドリスサーカス」、そしてアトラクションから構成されていたようだ。9時過ぎに始まり、途中の短い休憩をはさんで11時すぎに終わった。
ホールと舞台
外へ出ると、雨は小やみになっていた。帰りは、クリシー通りをメトロ12号線のPigalleピガール駅まで歩いてメトロに乗り、途中駅で3号線に乗り換え、Operaオペラ駅に着いた。ホテルに戻り、シャワーを浴びて直ぐ休むことにした。長い1日が終わった。明日㋄31日(火)は、オルセー美術館、エッフェル塔、セーヌ河下り、ノートルダム大聖堂、バスティーユ広場を訪ねる予定だが、天気が回復すればと思いながら・・・。

【注】 ムーランルージュ日本公式サイト 

0 件のコメント:

コメントを投稿