2014年9月20日土曜日

2014アメリカ一人旅 【ワシントン第2日 2/6】 最高裁判所、議会図書館、そして、連邦議会議事堂 アメリカの基点を見る

国会議事堂を中心とした案内図
キャピトルヒルズと言われるように、一帯は小高い丘になっている。全米日系米国人記念碑から、最高裁判所を目指して歩き始めた。相変わらず車も人も少なく、強い日差しが照りつけるなかを進んで行くと、最初に、ラッセルという名前を冠したクラシックな上院事務所ビルに出合った。その前にあった案内板で周辺の建物の配置状況が良く分かった。

【余談】 通常、地図上の上方は北、右方は東、下方は南、左方は西を指しているが、この略図はそうではない。それぞれ正反対である。上が南、下が北、左が東、右が西である。

 連邦議会議事堂を中心に芝生広場、通路と道路が南北対照的に配置され、国会議事堂を取り囲むように、北東側に上院事務所ビル2棟、東側に最高裁判所と議会図書館3棟、南側に下院事務所ビル3棟が建てられている。

【余談】 興味深いのは、最高裁と上院が向かい合っていることだ。三権の独立性が徹底している言われるアメリカにおいて、憲法を擁護する司法と立憲主義を実践する議会(なかでも上院)が常に緊張関係にあることを示しているのであろうか。行政を担う大統領は、議事堂の西に広がるモールの中央部に近いワシントン記念塔の北側にある。



最高裁判所
ラッセル上院事務所ビルに沿って東へ少し進んで右に(南に)曲がるとすぐに最高裁判所の前に至った。クラシックで少々厳めしい感じがするが、堂々とした建物であった。

 階段を上り、16本の石柱に支えられた上部のファザードを見ると、つぎの言葉が刻まれていた。

  EQUAL JUSTICE UNDER LAW

 上部の3角形の切り妻壁(Pedimentというらしい)には9人の人物像が浮き彫りされていたが、中央の人物像は王冠をつけた女性のようだった。

 中央の扉には、8枚のレリーフが左右2列上下4枚づつ嵌め込まれていた。くすんでいたが、金色に彩色(あるいは金箔か)され、1枚1枚が法に因んだ物語を表しているようだ。右側の3枚目は、マグナカルタと読めた。

【余談】 ここにも警察官らしい男が一人立っていたが、そのほかには警備員の姿はなく、観光客もまばらであった。

トーマス・ジェファーソン館
議事堂へ進む前に、最高裁判所の南隣にあるトーマス・ジェファーソン(第3代大統領)館と名付けられた議会図書館を見に寄った。1897年に完成したという堂々とした建物である。中を見ることができなかったのは残念だった。

 前面の道路に接したところに池が設けられ、3体のブロンズ像が置かれ、噴水も出ていた。古代神話に出てくるエピソードがありそうな、1体は男性像と2体の女性像であった。

【余談】 議会図書館は、トーマス・ジェファーソン館のほか、ジョン・アダムス(第2代大統領)館、ジェームス・マディソン(第4代大統領)館の3館から成り立ち、その収蔵品は1億5000万点を超えるという。

0 件のコメント:

コメントを投稿