国会議事堂を中心とした案内図 |
【余談】 通常、地図上の上方は北、右方は東、下方は南、左方は西を指しているが、この略図はそうではない。それぞれ正反対である。上が南、下が北、左が東、右が西である。
連邦議会議事堂を中心に芝生広場、通路と道路が南北対照的に配置され、国会議事堂を取り囲むように、北東側に上院事務所ビル2棟、東側に最高裁判所と議会図書館3棟、南側に下院事務所ビル3棟が建てられている。
【余談】 興味深いのは、最高裁と上院が向かい合っていることだ。三権の独立性が徹底している言われるアメリカにおいて、憲法を擁護する司法と立憲主義を実践する議会(なかでも上院)が常に緊張関係にあることを示しているのであろうか。行政を担う大統領は、議事堂の西に広がるモールの中央部に近いワシントン記念塔の北側にある。
最高裁判所 |
階段を上り、16本の石柱に支えられた上部のファザードを見ると、つぎの言葉が刻まれていた。
EQUAL JUSTICE UNDER LAW
上部の3角形の切り妻壁(Pedimentというらしい)には9人の人物像が浮き彫りされていたが、中央の人物像は王冠をつけた女性のようだった。
中央の扉には、8枚のレリーフが左右2列上下4枚づつ嵌め込まれていた。くすんでいたが、金色に彩色(あるいは金箔か)され、1枚1枚が法に因んだ物語を表しているようだ。右側の3枚目は、マグナカルタと読めた。
【余談】 ここにも警察官らしい男が一人立っていたが、そのほかには警備員の姿はなく、観光客もまばらであった。
トーマス・ジェファーソン館 |
前面の道路に接したところに池が設けられ、3体のブロンズ像が置かれ、噴水も出ていた。古代神話に出てくるエピソードがありそうな、1体は男性像と2体の女性像であった。
【余談】 議会図書館は、トーマス・ジェファーソン館のほか、ジョン・アダムス(第2代大統領)館、ジェームス・マディソン(第4代大統領)館の3館から成り立ち、その収蔵品は1億5000万点を超えるという。
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