2014年9月7日日曜日

2014アメリカ一人旅 【ワシントン第1日 2/3】 ホワイトハウスを巡る

 ユニオン駅から地下鉄Red Lineに乗り、2駅目ギャラリー・チャイナタウンでGreen Lineに乗り換え、次の駅チャイナタウンで降りた。地上に出ると、中華街のアーチがあり料理店が何軒か見られるなかをThe Henry Park Hotelを目指して歩いた。3時過ぎの日差しは強く汗ばんできたが、何とか踏ん張り、ホテルに辿り着いた。


 ホテルで荷ほどきをしてから一休みした。思いもよらないアクシデントに出くわし、緊張のため相当気疲れしていたようで、ぐっすり眠った。4時半を回るころに目覚めた。日暮れ前に見ておきたいと思い、ホワイトハウスを目指して、ホテルを出た。10th.St,を南に下り、New york Ave.を西南方向に歩き始めた。


財務省(北側)
ホワイトハウス(北側)
観光客、家族連れやカップル、学生風などが三三五五にフェンス越しに覗いていた。電動立ち乗り二輪車(セグウエイ?)で乗り入れてくるグループもあり、グループにはガイドが付いていて、説明しているようだった。一人の男が大きな声で演説らしきものやっていた。人々は耳を傾けるでもなく、全く気にも留めなかった。

 それにしても、パトカーが2台駐車してはいたが、警官の姿はなく、ものものしい警備の様子は見えなかった。ニューヨークの国連ビル周辺の空気が穏やかであったように、ここホワイトハウスの空気は澄んでいて実にさわやかだった。こうした情景に対し様々な見方や受け止め方があると思うが、少なくともこの国の国情の一端が表れているなと感じた。
【余談】 フェンスの内側で人が慌ただしく動くようなときとはどういうときなのか、また、フェンスの外側で大勢の人々がデモをする様子を想像するとそれは大変な時なのであろうと思った。
Old Exec Office Bldg(南側)
キッチンガーデンの説明
夕日が影を長く伸ばす時間となった。財務省ビルの南側を通り、来た道を辿ってヘンリーパークホテルに戻った。


【余談】 ワシントンはアメリカ合衆国の首都。人工的に造られた市街地の構成は分かりやすい。
 ヘンリーパークホテルは、マサチューセッツ通り(北西)に面しており、ニューヨーク通りと交差するMt Vernon squareから少し歩いたところにあった。レンガ張りの外壁には蔦が伸びて古風な印象である。入り口にガードマンが一人、愛想よく出迎え、フロントには女性が立って宿泊客を受け付けていた。

 ニューヨーク通りを南北の通り10th.St.から14th.St,を横切り、15th.St.に至って財務省ビルに出会った。この建物は、1972年に国の歴史的建造物に登録されている。

 これを左手に見ながらさらに西へ進むと、ホワイトハウスの北側、ラファイエット公園の前に来た。テレビや新聞、雑誌のグラビアでお馴染の景色が見られた。

見学に来た電動立ち乗り2輪車のグループ

 土曜日の夕刻、鉄のフェンスの内側は、人影も見えず、ひっそりとしていた。木々の緑は深く、芝もまた豊かに伸びていた。花に囲まれた池には噴水があったが、音は聞こえてこなかった。




 ホワイトハウスの東隣が財務省だったが、西隣は何だろうと思いながら歩いていると、非常にクラシックな建物があった。歴代大統領とそのスタッフが事務所として使用していたらしい。超高層ビルではなかったが、相当大きな建物だった。このビルを取り囲むフェンスに、Dwight D. Eisenhower Executive Office Buildingという表示板があったが、この建物の由来を示しているに違いない。

 北側から西側へ回り、さらに南側に進むと、南の方向に、モールと言われるグリーンベルトのなかにワシントン記念塔が屹立していた。

【余談】 モールは、東のキャピトルヒルに建設された国会議事堂から、西のハドソン川とその手前のリンカーン記念館まで、グリーンベルトになっている。モールには、スミソニアン博物館と言われる博物館、美術館が立地している。ワシントン滞在中に訪問する予定を立てていた。
 
この建物の前を東へ進むと、ホワイトハウスの南側に至った。北側と全く様相が異なり、ホワイトハウスまでの間は木々が茂り、見通せるところは限られているようだ。中には、キッチンガーデンと呼ばれる庭園もあるらしく、栽培している(?)野菜の写真が展示されていた。

【余談】 その掲示板によれば、最初のガーデナーは、1801年から1809年まで8年加間大統領であったトーマス・ジェファーソンだそうだ。以後、花壇になった時代や、時の政治情勢、とくに戦争時期には、プロパガンダの一翼を担っていたこともあるようだ。
 2009年以降、オバマ夫人はファーストレディとして地域の小学児童の助力を得て、新しい菜園を開いて果物や野菜を育てている。菜園は、より健康的な生活スタイルの一部分として果物や野菜をもっと食べることの重要性をアメリカの子どもたちに教えるという役割を担っているということらしい。かって菜園を借りて野菜を育てていたことがあるが、教育的見地からとはなるほどとうなづけた。

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