2016年8月19日金曜日

独仏伊一人旅(6) 6月27日(金)午後 ボンでベートーベン像に会う

ケルン中央駅に戻って直ぐコンコースの列車案内板を見た。12時半すぎに出るコブレンツ行きがボンを経由することを確かめ、チケットを購入した。7.7€支払った。ホームの下には、様々なファストフード店が営業をしていた。トイレで用を足してから、マクドナルドに入り、チキンフィオレとコーラを買い、ホームに上がった。

定刻に少し遅れた入線した列車から乗り降りする人も多く、車内に空席をなんとか見つけ腰を下ろした。満席だった。チキンフィオレの味は今一つであったが、腹の足しにはなった。
コブレンツ行きローカル列車
 予定時刻より遅れたが、1時、ボン駅に到着した。北口を出て、案内所を訪ねるためポスト通りを北方向へ歩きだした。どこかに案内表示があったはずだが、見落としたようで、中央郵便局前のベートーベン広場に至った。強い日差しのもとで日陰のベンチの空きはなかったが、北側の日の当たる空いたベンチに座り、これからどうするかを思案した。
べートーベン広場と像 背後の建物は中央郵便局
ベートーベン広場の南側に「町なかの教会 聖マルティン・ミュンスター聖堂」があった。中へ入る前に東側へ回り塔の姿を見た。下を見ると、地面に大きな二つの頭部像が横たわっていた。守護聖人カシウスとフロレンティウスの頭部だそうだ。

【余談】 昨年、クラクフ(ポーランド)の中央市場で見た頭部の作者と同じかと思ったが、そのとおりかどうか。
街なかの教会 聖マルティン ミュンスター聖堂 ボン
内陣は、昼のミサも終わった後で、人の姿も少なく静かだった。 日本語のパンフレットがあり、それによると⒒世紀から13世紀にかけて建築されたと記されていた。
ミュンスター聖堂の中央祭壇
駅に戻る途中、ちょうどポスト通りに面したデパートKarstad Bonnがあった。ここならあるだろうと見当をつけて中に入り、エスカレーターで上層階へ上った。見込みとおり手洗所があり、用を足した。

駅から先ほどと同じ道を辿りながら案内所を探した。幸い、道の左側、デパートの先、中央郵便局の手前で案内表示を見つけることができた。日本語の市街観光地図を買ってから、目的の西ドイツ時代の政府、議会の跡を訪ねたいと伝えたかったが、うまくいかなかった。それでも何とか地下鉄Underground Lines(Uバーン)でボン中央駅から5駅ほどのところに展示施設Haus der Geschichte der Bundesrepublik Deutschlandがあるらしいことがわかった。

大粒の雨が降り出し、空が曇ってきたので、急いだ。駅の地下通路を進むとUバーンのホームに通じる通路へ右折し坂道を下るよう歩いていくとホームに着いた。

案内所で入手したパンフレットとホームの路線図と見比べていると、若者が声をかけてきた。一瞬身構えたが、パンフレットを見せ、ここへ行きたいと片言の英語で言うと、驚いたことにこのホームではない、付いて来いといっているようで、不安ながら下ってきた坂道を戻り、隣のホームへ連れていってくれた。そして、電車が入ってきて乗るところまで見届けてくれた。ところが、こうした親切な若者の援助にもかかわらず、この先に不運が待っていた。


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