ホテルで一休みして、歩き疲れた足も少しばかり軽くなったようでした。ホテルを出て、バルバガンの横を通り、フロリアンスカ門をくぐり、中央広場を経て、ドロツカ通りの聖ペトロ聖パウロ教会に至ったとこで、何とも言えない明るく美しいソプラノが聞こえてきました。聖アンドリュース教会の壁の前で一人の女性が歌っていました。何人かの人たちが少し離れて取り囲むようにして、聞き入っていました。
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ストリートシンガー |
教会の中はほのかな明るさで、祭壇の前に楽譜を置くスタンドが並んでいました。壁、天井は淡い紫色の光が当てられ、やや幻想的な雰囲気を醸し出していました。
開始時刻が近づき、演奏者が入って来ました。女性が4人’第1・第2ヴァイオリン、ビオラ、チェンバロ)、男性が2人(チェロ、バス)、それぞれ位置に着き、演奏が始まりました。楽曲は、曜日によって異なり、この日は火曜日で、8曲が演奏されました。演奏は、僕の耳では、調和がもう一つで、バス(右から2人目の男性)が強く、第1バイオリン(左端の若い女性)を圧迫するようで、聞きづらいと思いました。
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聖ペトロ聖パウロ教会のコンサート |
演奏が終わり、ホテルへ戻る途中、中央広場に差し掛かると、午後に見た風景とまったく異なった印象を与えてくれました。2頭立ての白い馬車が入ってくると、鮮やかなコントラストに感動するほどでした。9時半をまわっていましたが、西の空が明るいのには驚きました。
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中央広場の夕景色 |
青く、明るい空を背景に、ライトアップされた織物会館の形がまるでシルエットのように美しく感じられました。
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ライトアップされた織物会館 |
また、聖マリア教会の二つの高い塔が、夕日を浴びて輝いているように見え、澄んだ青空にスッキリ浮かび上がっていました。
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聖マリア教会の2つの塔 |
夕食を食べようと、ホテルの3軒ほど手前のレストランJaremaに入りました。空いている席に着き、鮭の料理Losos pieczony(焼き鮭?)とビールを注文し、パンとともに美味いと思いながら一気に食べました。傍らでは、ピアノとバイオリンが奏でられていました。今夜は、3度も、それぞれ違った形でクラシックの楽曲を聞くという思いがけない体験をしました。
明日はいよいよアウシュビッツを訪ねるのだと考えると少々興奮気味でしたが、ホテルに戻り、シャワーを浴びて休みました。
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